飛行機が苦手なあなたに 飛行恐怖症を克服する本|バニー・タキザワ

飛行機が苦手なあなたに―飛行恐怖症を克服する本

飛行機に乗るストレスをなくそう!

飛行機は揺れる。故障しても逃げられない。そもそもなんであんな鉄の塊が飛ぶのか。

飛行機嫌いの人は、飛行機に乗るときに様々な想像をして、気分を悪くしてしまう。妻が大の飛行機嫌いなので、その様子はよく分かる。離陸する前から冷や汗をかき、アームレストを握りしめて、目をつぶったまま到着までじっと耐え続ける。うーん、これでは楽しい旅行も旅行する前に疲れてしまう・・・。どうにか心労を和らげられないだろうか。

そんな風に思っていたところ、何でも探してみるもので、僕の問題意識にぴったりのこの本を知り合いから借りることができた。著者のバニー・タキザワによると、飛行機が少し怖い人も含めると世の中の96%の人は多かれ少なかれ飛行機嫌いだというし、当の著者自身もかつては飛行機嫌いだったというので、飛行機嫌いというのは世界中の人々を悩ますなかなか手強い問題なのかもしれない。

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あなたは何タイプの飛行機嫌い?

そもそもあなたはなぜ飛行機を嫌いなのか?実は、飛行機嫌いにも嫌いな理由には違いがあり、その嫌いな理由のタイプによって処方箋が変わってくることを著者は説明していく。あなたは以下5つのうち、どのタイプに当てはまるだろうか(もちろん複数でもOK)。ちなみに、僕は若干「死の恐怖にとりつかれる」タイプ、僕の妻は揺れたり音がする度に何か起きるのではないかと心配し過ぎて消耗する「パニック発作を起こす」タイプだ。

1 「すべてコントロールしたい」 パイロットのミスやバードストライクは防げない
2 「閉所恐怖症」 あんな小さい空間に何時間も閉じ込められるのは耐えられない!
3 「死の恐怖にとりつかれる」 堕ちたら確実に死ぬ。今度は自分の番じゃ・・・
4 「パニック発作を起こす」 揺れた!変な音がした!どうしよう!
5 「フライト中に嫌な思いをした」 きっと頭痛になる。酔って気持ち悪くなる

 

飛行機嫌いのタイプ別処方箋

本書では、この5つのタイプ別に様々な処方箋が掲載されている。例えば、「なんでもコントロールしたい」人向けには、飛行機が飛ぶ仕組みや、トラブルのタイプ別に飛行機が落ちないようになっている仕組み(フェールセーフ)の客観的な解説。「死の恐怖にとりつかれる」人向けには、飛行機事故が起きる統計的な確率データ。「パニック発作を起こす」人には、フライトまでにできる具体的なリラックス法。といった具合に、どんなタイプの方にも明日から役に立つ内容に整理されている。

「死の恐怖にとりつかれる」タイプの僕としては、飛行機事故が起きる統計的な確率データを知ることでずいぶん安心できた。皆さんは飛行機事故が一体どのくらいの確率で起きるか知っているだろうか。飛行機事故は被害が大きいので、ニュースでよく取り上げられ、頻繁に起きている事故のように思われがちだ。しかし、実は飛行機はどんな乗り物より安全で、なんと家の中でうっかり怪我をするよりも事故の確率は低いというのが事実である。統計的には、毎日飛行機に乗り続けても1000年は事故にあわないのだ!著者が実際に乗ったフライトでの面白いエピソードが紹介されている。

着陸後の機内アナウンス「皆さまの旅のもっとも安全な部分がただいま終わりました。このあとご利用になるお車、バス、タクシーでのご無事をお祈りいたします」

「パニック発作を起こす」タイプの妻には、リラックス法が役に立った。リラックス法と聞くと「なんだ、そんなことか」と思うかもしれないが、統計的・論理的には心配することはないと分かってもどうしてもパニックになってしまう人ができるベストエフォートとして、知っておいて損はないと思う。当日の空港での待機、搭乗、離陸、フライト中、着陸のイメージトレーニング。フライト中に緊張を和らげるための運動。一番揺れない席はどこか、どんな機種が揺れにくいかなどの安心材料などなど。できることは一通り書いてある。きっとあなたの症状にもあった処方箋があるはず。

 

敵を知ることが大事

どの処方箋についても共通して言えることは、「空を飛ぶ」という不自然で危なっかしい行為についての事実や対処法をよく知ろうということだ。もちろん、堕ちたらどうしようもない。しかし、堕ちる可能性ってどのくらいあるのか、なぜ堕ちないようになっているのか、分かっていても怖いのを和らげるには何ができるのか。「分からないから怖い」というのをなくしていくことで、ずいぶん楽になるよということを著者は強調している。

本書の原題は “All the facts and techniques you need to fly happy” である。まさに、「分からないから怖い」という様々な憶測に対して、ひとつひとつ正しい事実を知ることで、不必要な肩の荷を下ろしましょうということだ。



“飛行機が苦手なあなたに 飛行恐怖症を克服する本|バニー・タキザワ” への2件のフィードバック

  1. 飛行機嫌い より:

    飛行機嫌いが治せる本なんてあるんですね!私はなんでもコントロールしたいタイプかも。読んでみようと思います。

    • clb_webmaster より:

      飛行機嫌いさん、コメントありがとうございます。僕も同じタイプだと思います。飛行機は一度乗ってしまったら降りるまで何もできないですからね。ただ、一見そう思えるけど実は結構しぶとい安全機構が組み込まれている事実は、飛行機嫌いさんの安心につながるかもしれません。

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