SNOOPYのもっと気楽に

スヌーピーのもっと気楽に (1) なるようになるさ (講談社+α文庫)

スヌーピーのマンガ「PEANUTS」アンソロジー

本シリーズは、あの「スヌーピー」や、飼い主の「チャーリー・ブラウン」らが登場する

マンガ「PEANUTS」より、“もっと気楽に”をテーマに作品を集めたものである。

日本でスヌーピーといえば、ストーリーよりキャラクターが先行して有名であるが、

個人的には、スヌーピーは本家本元のマンガこそ魅力的だと思っている。

ひとつには、キャラクターが子供と犬のみで、大人が登場しないからこそ、

普段大人が疑問に思わないことに対する唐突な問いや、

生きていることに対する本質的な問いかけ等、“深い”気づきを与えてくれる。

もうひとつには、絵も脱力感も相俟って、“深い”話ではありながらも、

肩肘張らずに生きることへの“気楽さ”も与えてくれる。

 

スヌーピーの不思議な魅力とは

特に面白かったのは、スヌーピーが職業(医者や弁護士等)に扮するコント調の作品で、

外科医に扮したスヌーピーが、外科医になったのは「人命を救うことの酬いがあるからか」と問われると、

「いいや、ただかわいい緑の手術帽が好きだっただけさ!」と答えるところなんか、妙にうなづけてしまう。

一見そうみえるかもしれないけど本当の気持ちはそうだよね、

難しく考えなければ案外そんなものなのかもしれないといった、大人が忘れがちな気づきを

キャラクターの表情やアクションを交えて、PEANUTSは読者を不思議と思い出させてくれる。

だからこそ、このマンガが世界中の新聞で連載され、愛読されているのだと思う。

 

心強い味方、スヌーピー

PEANUTSの面白さをこんな論理で伝えようとすること自体、PEANUTSに相応しくないので、

残りは実際に作品を手にとって感じてほしい。

「もっと気楽に」シリーズ以外にもたくさん出版されているが、何から手にとっても大丈夫。

スヌーピー以外にも、悪口の天才「ルーシー」やピアノ弾きの「シュローダー」、

毛布を手放せない甘えん坊の「ライナス」など、まだまだ魅力ある登場人物たちがいる。

誰にでもある、何だかちょっと辛いなと感じるとき、何にも考えたくないとき、

スヌーピーと仲間たちの気ままな姿と、ちょっとした言葉に出会ってみてほしい。

SNOOPY

スヌーピーの日本版公式サイト

http://www.snoopy.co.jp/



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