「話す力」が面白いほどつく本

「話す力」が面白いほどつく本

心を掴むためのコミュニケーション技術論

話す内容が本当は面白くても、話し方が悪いと台無しになってしまう。僕は、アルバイトで塾講師としていかに分かりやすく伝えるかには普段から腐心しているが、その中の経験で、分かりやすさにも色々な種類があると感じている。個人的には、チャートなども使って噛み砕いてロジカルに話す意味での分かりやすさに自信があるが、伝え方のトーンや言い回し(心を掴むためのコミュニケーション)にはまだまだ強化しなければいけないところがあると思っていた。

本書は、「話す力」の中でもそうしたコミュニケーションテクニックの方に重きを置いた1冊だ。著者は、企業向けにコミュニケーション研修の講師をつとめるベテランだ。こうしたハウツー本はありがちだが、「なぜ」そうした方がいいのかをしっかり説明しているところが、本書をおすすめできるところだと思う。

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本書は次のような7つの章から構成されている。

ここでは、その中から個人的に特に参考になった箇所を備忘的に紹介したい。

  1. 「話す力」が人生を不思議なほど変える
    ―3つの“コ”ではじまる「話す力」の鍛え方
  2. あなたは「この一言」がすぐ出てくるか
    ―意外と言えない!とても大事な言葉
  3. 相手の気持ちをがっちりつかむ「話す技術」「聞く技術」
    ―簡単にできます!“人に好かれる”会話術
  4. あなたは「話し方」で損をしていないか
    ―言葉づかいの欠点、見つけてしまえばあとは簡単!
  5. これで「敬語」に絶対の自信がつく!
    ―もう困らない!すらすら使える“シンプル・ルール”
  6. 一回の電話で人の心をつかめる人は、ここが違う
    ―話し方の「常識中の常識」あなたは知ってますか?
  7. 「話す力」が“いい人間関係”をつくる!
    ―365日使える「とっておきの技術」

 

コミュニケーションを成功させる3原則

著者は、一番のキーポイントとして3つの原則を挙げている。

①相手サイドに立ったものの言い方

「自分」が伝える、教えるではなく、「相手」に伝わっているか、分かっているかという話法に切り替えることで、相手の心にも届きやすいし、こちらが期待していることも明確になる。こういう視点で物事を考えることで、「お気持ちは察します」「大変ですね」などの言葉も自然にかけることができ、相手の共感を得られるようになってくる。

②肯定的な言い方

相手にとって、単に否定な物言い、「できない」ということを聞いてもノーバリュー。仮にできないことでも最低限出来ることを述べる方が、お互いに生産的だ。例えば、「今は出来ません」ではなく、「○○時なら出来ます」と言い換える姿勢が大切だ。

③視点を変える言い方

コミュニケーションを前向きに走らせるために、言葉をリフレーズするテクニック。「遅い」→「慎重」、「暗い」→「落ち着いている」のように、物事のいい面に光を当てるとどうしようもない、打開策の見えない状況でも新しい発想ができる。

 

様々なシーンを想定したコミュニケーションのコツ

この3原則を基本に据えつつ、本書では会議の前の世間話や電話などの様々なシーンを想定して、コミュニケーションを円滑にするTipsを具体例を交えて解説している。

相手に応じて話題を見つけるためのコツ

相手の感情に訴えかける効果的な話法

電話対応の注意

メモの取り方



この本についてひとこと